日常生活

挨拶することに何の意味があるの?

昔に比べ、生活の中での近所付き合いはあまりありませんよね。

都会のマンションで一人暮らしというような場合、隣にすんでいる人がどんな人かも知らないことがほとんどではないでしょうか。

個人情報保護が当たり前になっているので、表札やポストで名前を確認することすらできない状況です。

ごく稀にマンションの通路などで顔を合わせることがありますよね。

挨拶することなくスルーするという光景も珍しくありません。

以前のわたしも大体そんな感じでした。

また、たとえば会社に行って挨拶してみても、パソコンの画面を見たままでこちらを見ずに挨拶を返してくる人もいます。

悪気はないと思いますが、されたほうはかなりイラッとしますよね。

「挨拶は大切です」と世間一般では言われているけど、挨拶することに大した意味なんてない、むしろ逆効果の場合もあるだろと思っていました。

挨拶をしない理由

わたしは基本的に挨拶が苦手です。

その理由はとは、大体こんな感じです。

朝から元気がでない

会社についたら、席近くの人や上司にとりあえず挨拶しますよね。

でも、出勤したときって一番テンションが下がっているときなんですよね。

これから夕方まで働かないといけないのかぁって。

特に休み明けの月曜の朝とかは最悪です。

朝礼とかあったりしますからね。

そんな気分のときに元気よく挨拶をしようなんてなかなか思えませんでした。

やらされ感

小学生のころ、「元気よく挨拶しましょう」って教えられますよね。

挨拶をすると気持ちがいいですとか言われて。

あと、壁に張り紙されていたりしましたよね。

子どものころは無邪気だったので素直に受け入れていましたが、社会人になると気持ちに余裕がなくなってきます。

そもそもなんで挨拶しなきゃいけないんだ?社会の常識?常識ってなんだよ、めんどくせ

となっていくわけです。

そもそも、教育でのすりこみで「やらされ感」を感じずにはいられませんでした。

ちょっと恥ずかしい

挨拶をされると挨拶を返しますが、わたしは恥ずかしがり屋だったので積極的に挨拶をするほうではありませんでした。

こちらから挨拶したときって、一瞬相手がこっちを向いて挨拶するのを待ちますよね。

そのあと目が合って、向こうが挨拶してくれます。

でも、この「一瞬待つ」ことと、「目が合った後、目を外すタイミングがわからない」など、変なところで苦手意識がありました。

話しかけられたら話すけど、こちらから話しかけることは少なかったので挨拶も基本的に受け身になってしまうのかもしれません。

他人と関わりあいたくない

人と関わるといろいろ気を使ったり、自分が傷つくこともあるのでコミュニケーションが苦手でした。

会社勤めをしていると、1週間の中でほとんどの時間を人と過ごすわけです。

一人になれる時間はすごくホッとできます。

人と関わる時間をちょっとでも少なくしたいという願望が挨拶をしたくない理由の1つでした。

マンションの通路でこちらから挨拶しても、挨拶を返さない人も結構いますよね。

人と関わりあいたくないという人は多いんじゃないでしょうか。

挨拶をする意味

挨拶に消極的だったわたしですが、人生を変えていきたいと思うようになってからはいろいろ情報収集するようになりました。

そのうちの1つに挨拶することに重要な意味があることを知ることが出来ました。

敵ではないことをアピール

日本のお化けってめちゃくちゃ怖いですよね。

なぜ怖いかというと、「よくわからないもの」だからです。

これと同じで知らない人というのは誰でも大なり小なり怖さを感じます。

相手が自分を知らない場合、相手は自分に対して警戒心をだいています。

でも、こちらから挨拶することで少しその警戒心は解かれます。

挨拶には「敵ではありませんよ」というアピールになり、相手に安心感を与える効果があるんですね。

敵味方の識別

これは「敵ではないことアピール」に似ていますが、こちらから挨拶しても挨拶が返ってくるとは限りません。

聞こえてないだけかもしれません。

でも、毎日挨拶しているのに明らかに無視されるというのであれば、こちらに何かしらの敵意をもっているのかもしれません。

そういう人とは少し距離をとったほうがいいですよね。

このように、挨拶することで相手の反応を見て敵味方の識別にも利用できます。

周りが初対面ばかりのとき、誰がどんな性格なのかわかりません。

とりあえずこちらから挨拶してみて、その反応で距離を調節することができます。

お互いの安全確認

よく知っている人でも気持ちの浮き沈みは絶対にあります。

挨拶の反応によって相手の浮き沈みを感じることもあります。

親しい人が沈んでいるなら助けてあげたいし、逆に自分がそうなら助けてもらいたいですよね。

挨拶にはお互い安全確認しているという意味もあるといえます。

コミュニケーション能力の弱さをカバーできる

気になっている人がいた場合、いきなり話すと警戒されます。

まずはすれ違いざまに挨拶することから始めれば、会話のきっかけにもっていくことができるかもしれません。

挨拶はコミュニケーション不足を補う強力な武器というわけです。

けん制

挨拶で空き巣被害などを未然に防止できることもあります。

声をかけられたら、空き巣もバレることを恐れてやりにくくなるでしょう。

挨拶には、危険をおかすことなくけん制できるという効果もあるんですね。

挨拶するほうが絶対得する

こうやって考えると、たった一言だけの挨拶が大切なんだということが見えてきます。

意味も分からず「社会のルール」という理由で挨拶していると、挨拶をネガティブにとらえてしまいがちです。

しっかりと意味がわかれば、挨拶を積極的にしていけば絶対得すると思うんですよね。

以前はマンションですれ違ってもスルーしていたわたしですが、最近は挨拶を心掛けるようになりました。

敵は作らないほうが生きやすいですからね。

挨拶は基本的に一言で済みます。長く話したりする必要はないのでコミュニケーションスキルは必要なく実践できるものです。

あるとすれば、わずか数秒の「笑顔でアイコンタクト」といったところでしょうか。

このわずか数秒を自然にふるまうことができれば、かなりいい方向に人生が変わっていくと思うんですよね。

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