日常生活

どうして親に優しくできないんだろう・・・

親孝行はしていますか?

わたしは恥ずかしながら、あまりできていません。

実家に帰るのは、毎年決まって正月、父の日、母の日ぐらいです。

用事があれば帰ることもありますが、特に用事がなければ、年3回といったところですね。

お互いあと何十年生きれるかわかりませんが、意外と一緒にすごす時間は少ないのかもしれません。

実家に行ったとしても、特になにをするわけでもありません。

テレビを見ながら雑談をするぐらいですね。

実家に行った時、両親はわたしにとても良くしてくれます。

何も言わなくてもご飯が出てくるし、食べ終わったら両親が食器をさげてくれます。

午後3じごろになったら、おやつとお茶が出てきます。

わたしは一人暮らしなので、当然ですが身の回りのことはじぶんでしないといけません。

「お腹減ったな」と思っても自分でご飯を作らないと食べられません。

ところが、実家にいる間は座っているだけで勝手にご飯が出てきます。

なんとありがたくて贅沢なことなんだろうか・・・。

一人暮らしを始める前までは、これが当たり前だったので、全然気づきませんでした。

親ってありがたい存在だなと感じています。

ところがですね、その親に対してわたしは優しくできていません。

ちょっと罪悪感を感じているほどです。

優しくしようとしても、なぜか親に優しくできないんです。

う〜ん・・・、親にやさしくできないのはなぜなんだぜ?

親にやさしくできないのはなぜ?

世の中にはわたしと同じように、親にやさしくできない人は多いんじゃないでしょうか。

なぜ親にやさしくできないのか、その理由を考えてみました。

親の愛が当然と思っている

例外を除いて子供を愛さない親ってほとんどいませんよね。

基本的には子供に対して親は無償の愛を注いでいます。

子供が成長して何歳になってもそれは変わりません。

これに対し、子供側からすると「愛されて当然」と思っていまいがちです。

わたしは実家を出て一人暮らしをしてから親のありがたみがわかりました。

でも、今だに「愛されて当然」の気持ちはどこかに残っているように思います。

だから、実家に行ったときも「ご飯を出してもらって当然」、「おやつやお茶が出てきて当然」と思ってしまっているんでしょう。

照れくさい

わたしの両親は時々、お米やお菓子を宅配便で送ってくれることがあります。

以前は荷物が届いても特にお礼の電話を入れることはありませんでした。

母親から「荷物は届いたか?」と連絡があり、「届いた」と答えると「なんで連絡を入れないんだ」と怒られたことがあります。

正直に言うと私が電話を入れなかったのは、照れくさかったからです。

感謝の気持ちはあるんですが、恥ずかしくて「ありがとう」の一言が言えません。

「言わなくてもわかっているはず」と、ついつい自分の都合のいいように考えてしまうんですよね。

身近すぎる

外面はいいけど、家族が相手だと言葉使いや態度が雑になってしまいます。

素の自分が出ているというわけです。

外に出て、他人と接しているときはいろいろ気を使うことができるのに、親にはどうしてそれができないんでしょうね。

たとえば、付き合い始めの恋人同士はラブラブですが、結婚したとたん仲が悪くなるという話はよく聞きます。

お互いの距離が近づいたり、ずっと長く一緒に暮らしていると相手の嫌な部分が目につくようになります。

このことから、身内であっても適度な距離感を保っている方がうまくいくことがわかります。

親に優しくできないのは、自分が生まれた時からの一番身近な存在だからだと言えるんじゃないでしょうか。

自分に余裕がない

自分自身に余裕がないときって、他人にやさしくするのはきついですよね。

わたしが今まで親にやさしくなれなかったのは、じつはこの理由が一番大きかったと思っています。

一人で生計をたてることはできていますが、順風満帆とは言えません。

今の日本には海外に比べ景気は悪く、なんとなく暗い雰囲気ですよね。

だからなのか、将来の不安というのがずっとわたしにつきまとっていました。

心に余裕がなかったので、周りにやさしくすることなんてできませんでした。

優しくできないのはごく自然なこと

ここまで、親に優しくできない理由を述べてきましたが、ほとんどの人は大体どれかに当てはまるんじゃないでしょうか。

反省することも多いかも知れません。

でも、これって人間の心理としては自然で、むしろ生まれてからずっと親に優しくしてるって人のほうが珍しいはずです。

今までのことは今までのことと割り切ることが大切です。

親にやさしくしたいと思えているだけでも素晴らしいことなんですよね。

親でも礼儀は必要

人一人が日本で生活するには、かなりお金がかかります。

誰でも実家ぐらしの時は家賃やローン、水道光熱費なんてものを支払う必要がありませんでしたが、ひとたび親元を離れるとそれらが重くのしかかってきます。

それらのお金を全部親が支払っていてくれたわけです。

高校を卒業するぐらいまでには学費や食費など全部ひっくるめて、数千万円ぐらいかかっているはずです。

一人の子供のために親はそれほどのお金をかけて育ててくれていたんですね。

親の愛情を感じずにはいられません。

そんなことにも気づかず、わたしは、「ありがとう」の一言もいえない時期がありました。

ようやく最近になって、照れくさいですが、こまめにありがとうを言えるようになりました。

でも、ときどき親がどんくさかったり、とんちんかんなことを言ったりするときはイライラしてしまいます。

そんなときは、まず「それが自然」と思い、客観視しています。

そうすると、「ダメだダメだ、優しくしよう」と思えるようになります。

まだまだ親に優しくできているとは言いがたいですが、優しくなれるようにしていきたいと思っています。

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