忙しい毎日を送ってはいるものの、どうにもやるせなくなることって多いですよね。
「ダイエットが続かない」、「恋人ができない」、「給料が上がらない」、「試験に合格できない」などなど。
自分の望みを叶えたいけど叶えられない理由は、わたしの意思が弱いからだとずっと思っていました。
行動に起こす前からすでにあきらめている「思考停止状態」です。
思考停止って頭を使って考える必要がないので楽なんですよね。
「自分は意思が弱いから」という理由を作って楽をしていただけだったんだと今では思えます。
でも、そのころのわたしはそんなことにも気づかず、ただただ人生を消化試合のように日々過ごしていました。
意思が弱いのはやっぱりダメ人間?
そもそも、意思が弱いというのは自分が悪いのでしょうか?
じつはそうではありません。
意思が弱いという理由で自分を責める必要は一切ありません。
そもそも意思が弱いのは脳がそういう性質をもっているからなんです。
要するに人間の性質というわけです。
脳は基本的に経験したことのないことを恐れます。
未知の領域にむやみに突っ込むと危険にさらされるかもしれません。
狩猟採集時代なら、未開拓の密林に突っ込むと猛獣に襲われて終わりです。
脳が怖がりなのは、自分の安全を確保するためなんですね。
狩猟採集時代であればこの性質はとても重要でしたが、猛獣に遭遇することのない現代ではこの性質が逆に不都合を招きます。
たとえば、こんな感じです。
わたし「恋人ができないんだけど・・・」
→ 脳「死ぬわけじゃないし、まあいいんじゃない?そのうちできるかもよ?」
わたし「給料が上がらないんだけど・・・」
→ 脳「まあ一応食べれてるわけだし、いいんじゃない?景気が悪いからがんばっても無理っぽいよ?」
このように、脳は失敗するダメージを避けて現状維持を優先させてしまうんですね。
意思の弱い自分から脱却する唯一の方法
脳の性質はわかりましたが、このままではいつまでたっても自分の望みを叶えることはできません。
この脳の性質を理解したうえで、脳をうまくコントロールしていく必要があります。
脳は基本的に怖がりなので、冒険しようとするとストップをかけてきます。
この脳のストップをやり過ごす唯一の方法は習慣です。
弱い意思を強くしようと考えるのではなく、いかに習慣を作れるかが肝になります。
脳は危険な冒険は嫌いますが、じつは小さな冒険なら見逃してくれるんです。
たとえば、ダイエットをしたいから明日から毎日腹筋を100回しようと思うと脳はストップをかけてきます。
でも、毎日腹筋10回なら脳は見逃してくれるかもしれません。
もし、これでもストップをかけてきた場合は、さらに小さな冒険にします。
腹筋5回なら毎日続けられる気がしませんか?
5回何てとバカにされるかもしれませんが、毎日5回を1ヶ月、2ヶ月と続けるのと続けないのとでは結果は大きく変わってくるはずです。
5回が慣れてくれば今度は10回、15回と焦らずに時間をかけて少しずつ大きくしていきます。
回数よりも習慣化することが大切です。
恋人ができないことで悩んでいるなら、まず気になる人といいコミュニケーションをとらないといけませんよね。
でもいきなりは難しいので、まず笑顔で挨拶。これに抵抗を感じたとしたら脳がストップをかけているということです。冒険度が大きいんですね。
相手に無視されたらダメージが大きいでしょうから (^_^;)
それなら、もう少し冒険度を小さくして、「すれ違う時は軽く会釈 」 ぐらいなら脳は許してくれるかもしれません。
これが習慣化できてきたら、今度は少し笑顔を足して会釈するというような感じでしょうか。
これを続けていくと、話す機会ができる確率も高くなります。
絶対恋人になれるという保証はありませんけどね・・・ (^_^;)
わたしは、試行錯誤で小さな冒険を続けて脳のストップをかいくぐり、習慣化できたことがいくつかあります。
そのおかげで、今では以前のように思考停止している感覚はなくなりました。
意思の弱さを嘆くのではなく、習慣化に力を注ぐことは人生を変えていくうえでの重要な要素だと実感しています。
まとめ
- 意思が弱いのは脳の性質なので嘆く必要はない
- 意思を強くしようとするのではなく、習慣を作ることが大切
- 習慣を作るコツはアホか?と思えるほど小さなことから始める