最近、読書の大切さというものを痛感しています。
以前のわたしは本を読むことなんてことは、ほとんどありませんでした。
小さい頃は漫画はよく読んでいましたが、社会人になってからは漫画すら読まなくなりました。
本はお金を出して買わないといけないし、かさばるので場所をとりますよね。
今の時代、スマホやパソコンがあれば、いつでもどこでも簡単にインターネットから必要な情報を取り出すことができます。
だから、本なんて必要ないとすら思っていました。
でも、これは大きな間違いだと気づきました。
なぜかというと、ネットの情報は断片化された情報が多いので使える知識として記憶に定着しにくいからです。
これに対し、本は1つのことに対して体系化されているので深い知識を取り入れることができます。
インターネットはとても便利ですが、やっぱり読書は必要なんですね。
また、成功者と呼ばれている人たちはほとんどが読書家です。
学歴がないという成功者は多いですが、読書家ではない成功者はいません。
わたしはこれを知ってから、読書を始めるようになりました。
最初は、数ページ読むとすぐに眠くなるということが多かったんですが、がんばって続けているうちに眠くなることが少なくなっていきました。
ただ、ちょっと気になることがあります。
それは1週間とか1ヶ月後とか、しばらく経ったあとに読み終わった本が並べられている本棚を眺めていると、「あれ?この本ってどんなことが書いてあったんだっけ?」と思うことの多いこと多いこと・・・。
確実に読んだ記憶はあるんですが、本の内容がほとんど記憶に残ってなかったんです。
読み終わった本の冊数は増えても、内容を記憶に定着させないと意味ないですよね。
本来は、本の内容を知識として取り込むことが目的のはずなのに、単に「本を読み終える」ことが目的になってしまっていたんです。
なぜこういうことが起きてしまったのか、考えてみることにしました。
本の内容が記憶に定着しない原因
せっかく本を読み終わったのに、ほとんど記憶に残っていないのはなぜなんでしょうか?
一字一句しっかりと読もうとしている
図書館に行くと本を無料で読むことができます。
でも、読書を始めようと思ったとき、ほとんどの人は本屋に行って新品の本を買うんじゃないでしょうか。
わたしもそうです。
本は大体1冊1,500円ぐらいしますよね。
わたしは、「せっかくお金をだしたんだから本の内容をすべて吸収してやるぞ」という意気込みで本を読んでいました。
最初のページから一字一句漏らしてなるものかと真剣に読み始めます。
でも、そもそもこれが間違いだと気づきました。
一字一句読んでいると時間がかかってしまいます。
そして、理解できなかったところの読み返しが多くなるとさらに時間がかかります。
こうなるとページがなかなか進まないので、モチベーションがどんどん下がってきます。
一冊の本の中にはたくさんの内容が書かれていますが、じつは著者が一番伝えたいコアメッセージというのは5%にすぎません。
本当に伝えたいことだけ書いていたらページ数が足らずに本として出版することができません。
こういった理由から、ほとんどの内容は補足として肉付けされた内容になっているんですね。
本当に重要な5%を見つける感じで読み進めていくということが大切です。
よくよく考えてみると、あんな分厚い本の内容をすべて記憶するなんて無理な話なんですよね。
読み慣れていない
いろんな本を読んでいると、当然自分が知っていることが書かれていることもあります。
すでに知っている内容については、読んだとしても再確認できる程度なのであまり意味がありませんよね。
知っているところを飛ばして読めば、それだけ時間の節約になります。
それが多くなればなるほど、時間節約も大きくなり、必要なところだけに集中できます。
誰でも最初は知識はありません。
あきらめずに読書を続けて、読み慣れていくことが大切なんですね。
インプットが重要だと思っている
読書するというのはインプット作業です。
本を読むことで、内容を自分の知識として取り込めます。
だから、読めば読むほど知識は増えていくはずですよね。
わたしは以前に比べてかなり本を読む冊数が増えました。
でも、記憶に定着していません。
その理由は、読書というインプット作業だけやっていたからです。
記憶に定着させるためには、インプット作業だけではなく、アウトプット作業、つまり書いたり、行動に移したりすることが必要です。
インプットをした後、アウトプットして初めて自分の知識として蓄積されていきます。
読書さえやっていればいいというのは大間違いだったというわけです。
わたしが今このブログを書いているのも、アウトプット作業です。
少しずつですが、人生を変えていくために必要な知識が増えてきているという実感があります。
精神科医である樺沢紫苑さんの著書「アウトプット大全」によると、インプット作業とアウトプット作業の黄金比は3:7と書かれています。
インプット作業のほうが大事と思っていたので意外でした。
アウトプットの具体的なポイント
記憶に定着させるためのアウトプットの具体的なポイントは以下の3つです。
自分の言葉でまとめる
本を読んでいると、「ほぉ!なるほど!!」という新しい発見がいくつもあります。
そのときは、わかったつもりになっているんですが、意外と知識として定着していないんですよね。
その理由の1つは、本に書かれている言葉は他人が書いた文章だからです。
他人の言葉をそのまま取り入れるのではなく、一旦その内容を自分の言葉に置き換えてみると記憶に定着しやすくなります。
ちょっと面倒かもしれませんが、大切なポイントです。
1週間に3~4回アウトプット
記憶に定着させるためには、昔から言われている通り、復習は欠かせません。
復習が少なすぎると記憶には定着しませんし、逆に多すぎると時間の無駄になってしまいます。
記憶に定着させるための目安は、本を読んでから一週間以内に3~4回です。
これを知っているだけで、時間を無駄にせずに効率的に知識を蓄積していくことができます。
興味がある本を読む
小さい頃に読んだ好きな漫画の内容って結構こと細かく記憶に残っていますよね。
このことから、自分の興味のあることは記憶に定着しやすいということは見て取れます。
興味のない本を無理やり読んだとしても、途中で挫折したり、記憶にも残りにくいです。
記憶に残すためには、自分が興味のある本を読むというのもいいやり方です。
最初のうちはこういった読書方法で徐々に読書に慣れていくというわけですね。
今までは気合でなんとかしようとして空回りばかりしてきました。
ただ読書量を増やすのではなく、記憶に残すことに重点において読書を続けていきたいと思っています。
記憶に残る読書習慣が身につけば、絶対に人生を変えれるはずです。