身近なドリームキラーは親という場合があります。
でも、気づかないんですよね。
親は子供に意地悪や嫉妬があるわけではないからです。
良かれと思って無意識のうちに自分の価値観に子供を縛りつけていることが多いのではないでしょうか。
振り返ってみるとわたしの親もそうだったのかもと思います。
わたしは生まれてから20代になるまで両親に育てられました。
ごくごく一般的なサラリーマン家庭です。
両親とも性格は真面目です。
二人とも無駄遣いはせず、コツコツ貯金していくタイプです。
「汗水たらして働かないといけない」とよく言い聞かされました。
父親は転職をすることなく、立派に定年まで勤めあげました。
それほどお金に困っていたわけではなさそうでしたが、母親も子育てが終わるとパートにでて働いていました。
パート先には友達がけっこういたみたいで、働いているほうが楽しかったようです。
働き者の両親でした。
子育てには結構コストをかけていたみたいです。
実際わたしは、そろばん、習字、塾、スイミングスクールに通っていました。
いつの間にか親が契約していて、ある日突然行くように言われるわけです。
わたしが自主的に行きたいと思ったものは1つもありません。
行くように言われたときは絶望的な感覚でした。
特にスイミングスクールは大嫌いでした。
怖い先生がいるし、温水プールはジメジメして気持ち悪いし・・・(^_^;)
まあ、親からすると立派な人間に育ってほしいという一心だったんでしょうけどね。
どれも自主的ではないので、ほとんど身に付かず、日々通っているだけという感じでした。
そのうちちょくちょくサボったりしていました。
そんな感じだったのでどの才能もものにできませんでした。
ただ1つ、泳ぎだけは得意になりました。
そのきっかけは親が「1級を取ったらやめていいよ」と言ったからです。
この言葉を聞いてわたしの心に火が付きました。
言われたときはたしか8級ぐらいだったと思います。
でもこの後、受ける試験には全て合格し、短期間で1級を取ることができました。
やめたい一心で本気でがんばったからです。
このとき気づいたことがありました。
自分の欲する目標が明確になれば、自分はやれるんだと。
わたしがこれまでサラリーマンをダラダラ続けてきたのは、明確な目標がなかったからです。
そして、親の「汗水たらして働かないといけない」、「嫌なことがあってお我慢して働かないといけない」という言葉が呪縛になっていたんだと思います。
「自由な生活をおくりたい」という目標が明確になったとき、サラリーマンをやめる決断ができました。
この決断ができたのは、スイミングスクールの経験があったからかもしれません。
親って子供を愛していることは確かです。
でもそれは良い効果をもたらすこともあれば、知らず知らずのうちにドリームキラーになることもあると思います。
ドリームキラーの呪縛から逃れるのにずいぶんかかりましたが、抜け出すきっかけをくれたのも親です。
全部ひっくるめて親には感謝しています。
今後は、自分の目標を達成できるように試行錯誤して生きていきたいと思います。
あ、親孝行もしないといけませんね (^_^;)