日常生活

退職を伝えるときに勇気がでる考え方

わたしが会社を退職して半年以上が経ちました。

退職を決意するまでは相当迷いましたが、今となってはあの時の決断は正しかったと思っています。

退職するなら会社に伝えるのは早いほうがいいですよね。

もう自分は辞めるわけなので、できれば1日も早くその場から立ち去りたいからです。

辞める人間に対して会社がこれ以上自分を評価してくれるなんてこと無いでしょうし。

でも、わたしは退職したいということを伝えるときは、めちゃくちゃ勇気が必要でした。

退職を伝えるのが怖いのはなぜ?

退職の決意はほぼ固まったので、まずは会社に伝えないといけません。

でも、なぜかめちゃくちゃ緊張しました。

なんでこんなに緊張するんだろうと客観的になって考えてみました。

辞めることが悪いことと思い込んでいる

昔から「石の上にも3年」と言われているように長く続けることが美徳とされています。

3年経ってようやくスタート地点で、そこから10年、20年と続けていくことが望ましいと。

だから、職を転々とする人は良くないんだと。

これがごくごく一般的な世間の考え方じゃないでしょうか。

~勇気がでる考え方~

今は必ずしも「いいものを作れば売れる」という時代ではありません。

以前は職人が重宝されましたが、機械にとってかわられようとしています。

スマホやネットの質がどんどん向上し、それに比例して情報の移り変わりもどんどん加速しています。

職人と言われていた人たちが失業することも珍しくない状況です。

こんな社会で同じ場所に長くとどまるのはむしろリスクと言えます。

こう考えれば、会社を辞めることが悪いことではないことが見えてきます。

会社に迷惑がかかると思い込んでいる

自分が抜けることで一時的に迷惑がかかるんじゃないか?

特に担当している業務が自分にしかわからないことが多い場合です。

そして、自分が抜けた穴は別の誰かが埋めなければいけません。

こういったことから、自分が抜けることで会社に迷惑をかけてしまうと思い込んでしまいます。

~勇気がでる考え方~

会社は従業員が退職する可能性を考えるのは当然です。

従業員が急に病気を患って出社できないことも十分考えられるわけです。

これは退職した場合にも当てはまります。

なので、急に業務に穴が開いたとしても、バックアップ要員を常に確保するなどの対策をしておかなければいけません。

リスク対策ですね。当然これには人件費などのお金がかかります。

そこを無視して、退職で穴が開いたのは退職した人のせいだというのは間違いです。

お金をかけて対策を打っていなかった会社の体制にも問題があるということです。

というふうに考えると、自分が退職すると迷惑がかかるという考え方はおかしいと思えてきますよね。

周囲の反応が気になる

自分が退職を上司に伝えた後、そのことは遅かれ早かれ周囲に伝わります。

上司に伝えて翌日から来なくていいという場合なら気は楽ですが、通常は1~3ヶ月は引き継ぎ作業となります。

この期間ってホントに嫌な期間なんですよね。

引き継ぎ作業とはいえ、未練の無い仕事をひたすらこなすだけだからです。

それに加え、同じ部署などの周囲の人が辞める人間に対してどういう反応をするんだろうという不安もつきまとってきます。

~勇気がでる考え方~

会社と従業員の関係って結婚と似てると思うんです。

結婚するときってこの人と一生添いとげようと思って結婚するわけですよね。

でも、結婚生活をおくっていくなかで、すれ違いや不満は必ずといっていいほどでてきます。

そうでなければ離婚する人なんていないでしょうし。

会社も同じで、入社する時は一生この会社でやっていきたいと思って入社する人がほとんどだと思います。

でもやっぱり途中でなにかしらの不満はでてくるものです。

入社する前から不満が出ないとわかるんなら誰も苦労しません。

特に情報の移り変わりの激しい現在ならなおさらです。

こんなふうに思って入れば周囲の反応もあまり気にならなくなります。

今の時代、新卒からずっと同じ会社にいる人ってかなり、レアな存在じゃないでしょうか。

意外と周囲の人も気持ちを察してくれてやさしくしてくれることも多いんですよね。

でも、引き継ぎ業務は社会人としての責任なのできっちり終わらせないといけません。

ちなみにわたしの引き継ぎ期間は半年間でした。

これは会社と相談し、わたしも納得しての期間です。

正直、この期間は大変でしたが、最後は笑顔で見送ってもらえました。

退職理由をはっきり伝える

退職するとき、次のあてがあるならいいんですが、無いときって不安ですよね。

こんな状態のときって、会社から「あなたが必要」とか「残ってほしい」なんて言われたら、その誘惑に負けてしまいそうになりますよね。

でも、ここで残ってもあまりいい結果にはならないことが多いです。

辞めたいと思った場所に残っても、また辞めたいと思うからです。

退職すると決めたなら強い意志が必要です。

でも、それ以前に引き止められないような退職理由を伝えるということも大切です。

ちなみにわたしの退職理由は、「収入を増やしたい」と「他にいろいろやってみたい仕事がある」です。

言い方を変えると「給料が安すぎ」、「今の仕事やりたくない」ということなんですけどね。

この2つをズバッと並べれば、会社側も本音を察し、「引き止めても無理っぽいな」と思うはずです。

まあ、人が退職する理由はいろいろありますが、ほとんどが人間関係でしょうけどね。

という感じで、わたしの退職時もおりまぜながら話してみましたが、退職を伝えるときの参考になればうれしいです。

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