人生のヒント

絶望から立ち直るための考え方

現在の日本は人生100年時代と呼ばれるようになりました。

江戸時代の平均寿命が30~40歳だったことを考えると、倍以上に伸びていることになります。

ものすごい時代になってきましたね。

そんな長い人生の中では、いろいろトラブルも起こります。

ときには絶望とも思えるほどの問題が発生することもあります。

わたしがずっと抱えていた問題は、働き方です。

社会人になってから、一人暮らしをはじめて一人で生計をたててきました。

毎月、家賃や食費、水道光熱費、税金などを支払い続けなければいけません。

精神的にかなり疲れているけど、働かないと支払いが滞ってしまいます。

そして、毎日会社に行って働くわけです。

ところが、何年も長く勤めていると、仕事内容や人間関係で不安がでてくるんですよね。

わたしの場合、大体5年以上経ったぐらいから「このままでいいんだろうか?」という気持ちが芽生えてきます。

経験上、この感情が一度でも芽生えたら、もうダメですね。

それ以降は、苦痛な日々が続いていきます。

2~3年ぐらいそれが続いて、「もうダメだ」と会社を辞めてしまっていました。

他人からみたら、おそらく「忍耐力がない」というふうに見えるかもしれませんけど。

絶望を感じたときに立ち直るにはどういう考え方をすればいいんでしょうかね。

自ら出口を塞いでしまっている

社会人になってから、わたしが人生の中でどん底と感じた時期が2回あります。

1回目は客先常駐の仕事をしていたときです。

毎日、片道2時間40分をかけて通勤していました。

正社員ではありましたが、やっていることは派遣と同じです。

片道2時間40分ということは、往復で5時間以上かかるわけです。

朝6時前に出て、帰ってくるのが深夜0時に戻ってくるという生活でした。

帰ってきたあと、眠るのが怖かったのを覚えています。

なぜかというと、次に起きたときはまた片道2時間40分かけて働きにいかないといけないからです。

そして、1年ぐらい経ったとき、限界を感じて会社を辞めました。

2回目のどん底は、給料の手取りが月11万円だったときです。

家賃が7万円ほどで、食費や水道光熱費などを含めると、毎月赤字でした。

働いているのに毎月貯金が減っていくという状況です。

それでも、給料が上がりさえすればという思いでがんばりましたが、どう考えても無理ゲーだという考えに至り、こちらも半年ほどで辞めてしまいました。

どちらも精神的に追い込まれ、今考えると鬱の状態だったと思います。

もう自分には転職先を選べる権利なんてないんだ・・・そんなふうに思うようになっていきました。

本当は出口なんていくらでもあるのに、勝手に思い込むようになって自ら出口を塞いでしまっていたんですよね。

選択肢はたくさんある

片道2時間40分、手取り11万円というのは、人によっては「そんなこと珍しくもなんともない」と思うかもしれません。

首都圏の通勤時間は片道1時間15分と言われているし、派遣社員として働いていて手取り10万円程度という人も多いですからね。

それでも、やっぱりわたしにとっては過酷だったんです。

転職するときは誰でも不安になりますよね。

転職期間が長引けば長引くほど、貯金がどんどん減っていくわけですから。

なんとかして次の転職先を見つけなければいけないと気持ちばかりが焦ります。

わたしが、片道2時間40分や月給11万円の仕事を選んだのは、そういう焦りがあったからです。

そのときのわたしには「転職先を見つけなければならない」ということしか頭にありませんでした。

でも、お金を稼ぐ方法は転職先を見つける以外に、他にもたくさんあります。

普通、正社員になると1日朝から7~8時間拘束されることになります。

1日24時間のうち3分の1が不自由な状態になります。

でも、 アルバイトなら 収入は減るかもしれませんが、自分で時間を選びやすくなります。

空いた時間で副業することだってできますよね。

もしくは、転職することをやめて、しばらく勉強に専念して起業するという方法もあります。

「転職するしか方法はない」と勝手に決めつけていたわたしでしたが、結局は自分が選んだ結果だったんだなということに気づきます。

自分が追い込まれているように感じても、冷静に考えてみると選択肢はたくさんあるんですよね。

自分でしか解決できないと知る

会社を辞めるたびに「転職するしかない」と決めつけていたのは他の誰でもない、わたし自身です。

転職を繰り返しても、状況はほとんど変わりませんでした。

この問題って結局は、わたし自身が作り上げてしまっていたんです。

転職しても結果がでないとわかった時点で、やり方を変えていればよかったと今では思います。

問題を作り上げていたのは自分自身なので、その問題を解決できるのは自分だけです。

最終的に決断して行動するのは自分なわけですから。

逆に問題をもっと大きく育てることだってできてしまいます。

どっちを選択するのも自分自身なんですよね。

1つ言えるのはどちらも大変ということです。

どうせなら、問題を解決できるようにしていきたいですよね。

「転職で失敗 」 という実績を積み上げてきたわたしは、転職では幸せになれないということに、ようやく気づきました。

そして、転職することをやめ、今は一人で試行錯誤する毎日です。

想像していた以上に大変で、大きな不安に襲われることもありますが、前向きに考えることができています。

同じ「大変」でも、転職を繰り返していたときよりも何倍もマシなので鬱になることはありません。

結局は自分の心持ち1つなんですよね。

自分が抱えている問題は自分が作り上げたもの。

自分が作り上げたものなんだから、その問題は自分でどうにでもできるという考え方が大切です。

問題を大きくすることも自分自身、逆に問題を完全に消してしまうことができるのも自分自身と考えれば気持ちも軽くなってきます。

これまでは自分で出口を塞いでいたわたしですが、出口は探せばいろんなところにあるんだと気づくことができました。

まだ完全な出口は見つかっていませんが、最近は出口らしき光が見えてきた感覚があります。

もし、その光の先が出口じゃなかったとしても、「また探せばいいや」と思えるようになってきました。

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