わたしは長年、サラリーマンで生計をたててきました。
社会人になったときは毎日まじめに会社に行けば年々給料は上がっていくと信じていたんです。
でも、振り返ってみると給料はほとんど上がることはありませんでした。
給料の大半は生活費で消えていくので貯金もそれほど多くはありません。
これでは生活の質を向上させて幸せになることは難しいでしょう。
でもとりあえず、これまでどうにか生きてくることができました。
何度か転職も経験しましたが、大きな失敗をすることなく職歴を絶やさずにやってきたからこそ生きてこれたのかもしれません。
大きな失敗をしなかったというのは聞こえはいいかもしれませんが、挑戦してこなかったと言いかえることもできます。
絶対に失敗しない方法は、挑戦しないことです。
でもそのかわり、絶対に成功することもありません。
成功するためにはどのような考え方をしていけばいいのでしょうか?
成功も失敗も全て自分の結果と考える
「ツァボの人喰いライオン」のお話を知っていますか?
わたしは最近このお話を知りました。
これは1898年の3月から12月にかけて、イギリス領の東アフリカ、ツァボ川付近で発生した実際のお話です。
ウガンダ鉄道の敷設の鉄橋工事中に2頭の雄ライオンが現れるようになり、労働者がその餌食になるという事件が発生しました。
数ヶ月にかけて少なくとも28人が犠牲になったと言われています。
このとき、鉄道現場総監督として着任していたジョン・ヘンリー・パターソンは発生当初から事態を重く受け止め、対策にのりだしました。
広い労働者キャンプの中でいつどこにライオンが現れるかはわかりません。
待ち伏せしても、ライオンは裏をかくように別の場所に現れます。
パターソンはその都度、試行錯誤で策を練って実行します。
でも、なかなかライオンを仕留めることができません。
相手は体長3メートルの巨大ライオンです。
一歩間違えるとこちらがやられてしまいます。
日を追うごとに犠牲者が増えていきますが、パターソンはあきらめずにライオンを倒す方法を考え続けて実行していきます。
一時期、完全武装したインド兵が参戦した期間もありましたが、結局期限切れで兵は引きあげてしまいました。
残されたパターソンはそれでもあきらめずに考え続け、労働者たちの助けも借り、ついに2頭のライオンを自らの手で仕留めることに成功しました。
そして1899年2月、鉄橋工事は完了し汽車も通れるようになりました。
パターソンの行動から学べることはいくつかあります。
完全武装のインド兵まで参戦したにもかかわらず、達成できなかったのに普通だったら「無理っス!!」って言いたくなりますよね。
結果的に多くの命が奪われてしまいましが、工事を完了させることができたのはパターソンが考え続けたからです。
「どこに現れるかわからないから無理」、「インド兵が来てもダメだったから無理」と他責にするのではなく、挑戦しつづけたからです。
途中で無理だとあきらめていたら、汽車がとおることもなかったでしょう。
成功するためには、他責ではなく、自分の行動の結果だととらえることが大切です。
それは、失敗した結果だけではありません。
成功した結果も自分の結果です。
「失敗したのは自分のせい、成功したのは自分ががんばって努力したから」
そうはいっても、「おかげさまで」という言葉もあるとおり、周りへの感謝も大切ですけどね。
パターソンも鉄道をとおせたのは自分が努力した結果だと思えたんじゃないでしょうか。
自分の過去の失敗パターンを知る
そして、もう一つ大切なことは自分の失敗パターンを知ることです。
あの発明家のトーマス・エジソンも言っています。
「うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
自分の過去の失敗を繰り返さないためにはどうすればいいのか?
常に試行錯誤して考え続けることが大切なんですね。
まとめ
- 絶対失敗しない方法は挑戦しないこと、そのかわり成功も絶対あり得ない
- 成功も失敗も全て自分の結果と考える
- 自分の過去の失敗パターンを知る