わたしは字を書くのが苦手というか嫌いです。なぜかというと、字がヘタクソだからです。
小学生のとき習字教室に通っていましたが、字はヘタクソです。
習字教室は自ら望んで通っていたのではなく、強制的に行かされていました。
特に字がうまくなりたいと思ってなかったので上達しないのは当たり前です。
今思うと、メチャクチャ惜しいことをしたなと思っていますよ。
書くことは大切だということは何となく一般常識としてありますよね。
なぜ書くことが大切なのかと言われると、「脳にいいから!」と答えます。
そして、なぜ脳にいいのかと聞かれると、「さあ・・・?」となります。
わたしはの認識は、「書くことは何となく脳にいいような気がするし、そう言われていたような気もする」という感じです。
何度か書く習慣をつけようとチャレンジしたことはありましたが、字がヘタクソなのがストレスになってすぐに挫折してしまっていました。
書くことは本当に脳にいいんでしょうかね?
もし本当にメリットがあるんなら再度チャレンジしてみたいとは思うのですが・・・。
脳のRASってなあに?
書くことと脳の関係を調べていると、「RAS」という言葉が出てきました。
わたしは初めて聞く言葉でした。
RAS(ラス)とは、Reticular Activating System(レティキュラー アクティブベイティング システム)の略だそうです。
はい。よくわかりませんね。
日本語では、「脳幹網様体賦活系」となります。
日本語になってもさっぱりわかりません。
RASとは一言でいうと「情報を選別する」、脳の機能です。
日常生活をおくっていると脳にたくさんの情報が入ってきます。
街を歩いているだけでも、いろんなものが見えたり、いろんなことが聞こえてきたりします。
これらの情報を全て記憶していると脳はパンクしてしまいます。
これを防ぐためには、必要のない情報をブロックしなければいけません。
必要な情報、必要のない情報を選別しているのがRASというわけです。
書くこととRASの関係
RASは必要な情報は記憶として残すため、脳に保存します。
逆に、必要ないと判断した情報はどんどん捨てていきます。
たとえば、自分では「この情報は記憶したい!」と思っても、RASに必要ないと判断されたら、その情報は捨てられてしまいます。
記憶したいと思っても記憶できないわけです。
わたしは物覚えが悪いし、忘れっぽい性格です。
その原因はRASが情報を捨てているからと考えることができます。
逆に言うと、RASに情報を捨てられないようにすれば記憶力は高まるのではないでしょうか。
そこで登場するのが「書く」ということです。
書くという行為はRASに大切な情報と認識させやすいんですね。
以前のわたしは、「書くことは何となく脳に良さそう」という漠然としたイメージしかありませんでした。
でも、そうではではなく、「RASに認識させるため」という具体的な考え方になると、積極的に書いていきたいと思うようになりました。
パソコンやスマホじゃダメ?
わたしはサラリーマン時代の仕事柄、パソコンは人並み以上に得意です。
パソコン入力なら下手な字をわざわざ書く必要もありません。
今ならスマホも普及しているので、いつでもどこでもメモをとったり、勉強できたりします。
だから、書かなくてもパソコンやスマホに入力すればいいんじゃないの?と思ってしまいます。
でも、RASにはやっぱり書くほうが効果的のようです。
一文字書くのと一文字入力するのとではかなり違いがありますよね。
書くほうが時間がかかります。その分、脳が活性化します。
キーボード入力は位置が違うだけで、「押す」だけです。
でも書くというのは、文字の形や書き順など、キーボードよりも圧倒的に複雑なので脳が活性化するわけです。
思えば、パソコンスキルを習得して以降、わたしは書くということをほとんどしていませんでした。
そのせいか、たまに書いてみると書けなくなっている漢字が多いことに驚きます。
きっと、なにか大切な能力をどんどん失ってしまっているんだと思います。
パソコンやスマホはたしかに便利ですが、それに依存しすぎるのは危険なんだと実感しました。
あと、これはわたしの性格なんですが、パソコンだとフォーマットや体裁が気になってなかなか一歩が踏み出せないことがあります。
神経質な性格が災いしているようです。
これからは、字がヘタクソ、体裁が汚いなどは気にせず、どんどん書いていきたいなと思っています。
書くことのメリットとは?
RASをうまく利用するために書くことが大切ということはわかりました。
でも、わたしは書くことの大切さに気付き始めたばかりなので、まだ書くことのメリットを実感できていません。
調べてみると、書くということは記憶として保存する以外にもメリットがあるようです。
不安がなくなる。
書いているうちに、不安が客観的に見えてくるようになります。
問題に対して的確にとらえやすくなり、不安がなくなっていくということですね。
新しいアイデアがでやすくなり、創造的になる。
パソコンだと大体決められた位置に文字を入力することになりますが、書く場合は完全に自由です。
色や形なども好きに書くことが出来ます。
決められた枠にとらわれることがないので新しいアイデアもでやすくなるんですね。
ここまで見てみると、書かないと損とさえ思えてきますよね。
この先どんどんデジタル化は進んでいきます。
でも、あえて書くことを選ぶというのは人生を好転させる重要なヒントになるんじゃないでしょうか。