日本人は古くから緑茶を飲み続けていきましたが、最近では一言でお茶といっても紅茶やハーブティーなどいろんな飲み物を飲むようになりました。
ウーロン茶もそのうちの1つですよね。
ウーロン茶は1980年頃から日本で一般的に知られるようになりました。
飲み会の場では乾杯の最初の1杯はほとんどの人がビールを注文します。
その一方、アルコールがダメな人はウーロン茶を注文することがほとんどです。
今ではそれぐらい日本人に馴染みのあるお茶となりました。
そんな人気のあるウーロン茶は健康に良いというイメージがあります。
実際のところ、どうなんでしょうか。
脂肪の吸収を抑える
ワインの中にはポリフェノールが含まれているというのは広く知られていますよね。
赤ワインのポリフェノールは体の中に発生した活性酸素を除去してくれます。
10年以上前の一時期、かなり注目を集め、ワインブームを引き起こしました。
ウーロン茶にもポリフェノールが含まれています。
「ウーロン茶重合ポリフェノール」という成分です。
このウーロン茶特有のポリフェノールが脂肪の吸収をおさえてくれます。
また、脂肪の分解も促進してくれるので油っこいものを食べた時や、肥満に悩んでいる人をサポートしてくれるんですね。
口内トラブルを予防
意外なんですけど、ウーロン茶には虫歯を予防してくれる効果もあるといいます。
サントリー食品インターナショナル、大阪大学大学院歯学研究科、岡山大学大学院医歯薬総合研究科の共同研究で18歳から43歳の男女31人を対象とした実験結果があります。
まず、実験開始前に全員の口腔内検査をして歯のプラークを全て取り除きました。
そして4日間、水を飲むグループとウーロン茶を飲むグループの2つに分けました。
実験期間中は歯磨き等の口腔内清掃は禁止というルールです。
その後、一旦口腔内検査、およびプラーク除去後、今度は水を飲んだグループはウーロン茶を、ウーロン茶を飲んだグループは水を4日間同じ流れで実験しました。
その結果、ウーロン茶を飲んだ時のほうがプラークの沈着が少なく、水を飲んだ時よりもプラークがはがれやすかったということでした。
このことから、ウーロン茶を飲むことで口内トラブルを予防できると結論付けています。
緑茶に含まれるカテキンもポリフェノールの一種です。
カテキンの殺菌効果は有名なので、ウーロン茶の実験結果にも納得できますよね。
飲みすぎは禁物
このように体にとっていい効果をもたらしてくれるウーロン茶はとても魅力的です。
ウーロン茶はコンビニや自販機など、どこでも手軽に変えますが、わたしはティーパックタイプのものを買って煮だしています。
ペットボトルのものは便利ですが、コストが割高、ゴミがかさばるなどのデメリットがあります。
わたしの場合、1回で1~2リットルぐらいを作って3~4日ぐらいで飲み切ります。
そのあとはまたウーロン茶を作るのではなく、レモン水や紅茶など別の飲み物を作っています。
こうやってローテーションでいろんな飲み物を摂るようにしています。
ウーロン茶が体にいいとわかると、どんどん飲みたいと思ってしまいますが、やっぱり飲みすぎは禁物です。
どんなにいいものでも摂りすぎは体にとって毒になってしまいますからね。