器用な人を見ると、とても羨ましく思います。
わたしは小学校までは何をやってもそれなりにこなせていましたが、中学に入ってからはなぜか何をするにも時間がかかるようになりました。
今思うと、中学ごろから始まる思春期が原因だったように思います。
小学生までのわたしは周りの目なんか全然気にならなくて走り回っていました。
ほとんどの人も大体こんな感じじゃないでしょうか。
でも、思春期を迎えると羞恥心のようなものが芽生えて周りの目を意識するようになります。
「こういう行動をしたら変に思われるんじゃないか」とか思ったりするわけです。
なんとなく「物事に対して必死になる」ということが恥ずかしいみたいな感覚がありました。
全てにおいて成長を放棄してしまっていたんでしょうね。
気づくと、何をするにも時間がかかるような人間になっていたのはそこが分岐点だったように感じています。
この先、人生を変えていくためにはいくつになっても成長は必要です。
そんな鈍くさい自分を、できることならなんとかしたいですよね。
器用に動きまわれる自分になるにはどうすればいいんでしょうか。
期限を設ける
「時間がたっぷりあるから大丈夫だろう」と思っていると進みが遅くなってしまいます。
その時その時の時間感覚で行動していると、じつは効率が悪いんですよね。
時間は無限にあるわけではありません。
油断していると作業は進まず、時間だけがどんどん過ぎていってしまいます。
まずはやるべきことをリストにし、それぞれいつまでに終わらせるかを決めていくのも1つの方法です。
そのリストがスケジュール管理表にもなります。
あとはそれを見ながら作業を進めていきます。
実際に行動してみると時間オーバーすることもあるし、逆に意外と早く終わることもあります。
スケジュールはあくまで予定なので、結果を素直に受け入れましょう。
それを繰り返していくうちに「この作業は大体これぐらいの時間がかかる」というのがわかるようになってきます。
いずれスケジュール通りに物事が進められるようになってくるというわけです。
とりあえずやってみる
最初から100%うまくやろうとすると物事はなかなか前に進みません。
考えてばかりいて、体が全然動かないという状態ですね。
完璧主義者が陥りやすい落とし穴です。
質にこだわりすぎるため、スピードが遅くなってしまいます。
そして、時間をかけたわりには完成度が低いということがよく起こります。
テキパキと物事を進めたいなら、とりあえずやってみる。
まずは完成度7~80%ぐらいを目指してさっさと終わらせることがポイントです。
質よりもスピードにこだわるということですね。
結果が7~80%だったとしても、悪かったところを修正すればいいだけです。
こうやって修正を繰り返していけば、少しずつ完成度を高めることができます。
反復練習
新しいことに取り組むとき、最初はなかなか上手くいきません。
経験がないため、体が動かないのは当然です。
自転車に乗ったことがない人が自転車に乗ろうとしても最初はうまく乗れませんよね。
何度も転倒して痛い思いをすることになります。
でも、それにもめげずに反復練習を続けると、そのうちバランス感覚を覚えてまっすぐ進めるようになります。
そうやって自転車に慣れてくると、バランスのことなんて考えることなく自由に乗りこなせるようになります。
このように慣れていないことをこなせるようになるには反復練習が欠かせません。
物事のスピードが上がらないとへこむのではなく、「自分はまだ反復が足りないだけなんだ」と考えることが大切です。
絞る、集中する
いろんなことを抱え込みすぎると物事はうまく進みません。
1つ1つ順番に集中して終わらせていくことがポイントです。
また、1つを終わらせるごとに小さな達成感があるのでモチベーションを維持し続けやすくなります。
もし、何日もかかるような大きなことに取り掛からないといけない場合は、小分けにすることがコツになります。
「クジラ千分法」と言って、一頭のクジラを一度に食べきることはできないけど、小分けにして少しずつ食べていこうという考え方です。
大きな物事も小分けにし、1つに絞って集中していくことが大切です。
真似る
何をやるにも時間がかかってしまうと思っているのは、もしかしたらやり方が効率的じゃないのかもしれません。
自分で試行錯誤することはとても大切ですが、もし自分と同じ作業をテキパキこなしている人が近くにいるなら、その人のやり方を真似るというのも良い選択です。
あわよくば、その人にコツを教えてもらえるといいですね。
プライドが邪魔をして聞けないということもありますが、プライドは自分の成長を妨げる原因の1つです。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」ということわざのとおり、優秀な人に教えてもらったり、真似をすることは、人生を有利に進めていく上でとても重要なんですよね。