わたしは基本的にコミュ障です。人前に出るのが本当に苦手です。
たとえば、会社の朝礼などで数分間のスピーチをするとき、声が震えます。
まずスピーチの番を待っている段階からお腹がいたくなってきます。
そして心臓の鼓動が早くなり、スピーチの直前には呼吸のタイミングすらわからなくなるほどです。
そして、勇気を振り絞って話し始めると声に震えがのってしまいます。
震えをおさえようとすればするほど震えが大きくなるんですよね。
聞いている人たちは気を使っているのか、声の震えについてふれることはありません。
それもまた輪をかけて恥ずかしいんです。
また、わたしはカラオケは好きではないんですが、以前は断りきれずに参加することも時々ありました。
でも、歌うとやっぱり緊張してしまって声が震えます。
こんな感じで、これまで何度も恥ずかしい思いを味わい続けてきました。
気合でなんとかしようとしてきましたが、声の震えは収まりません。
基本的にビビリなもんで。
緊張して声が震える原因って何なんでしょうかね。
もうどうすることもできないんでしょうか。
緊張で声が震える原因
まず、緊張するのはリスクを感じているからです。
リスクというのはたとえばスピーチで言うなら「うまくしゃべれないかもしれない」ということです。
体は、このリスクに対応しようとしてエネルギーを作り出します。
鼓動の速度を上げて全身に血を巡らせ、震えることによって体温を上げ、いつでも爆発的な力を発揮できるように準備します。
こういう状態のときは、ほとんど心に余裕がない状態です。
どのタイミングで何をどうすればいいのかがよくわからなくなっているんですね。
めちゃくちゃ考えながら動かないといけないので、常に脳がフル回転しています。
逆にリスクがないこと、つまり慣れていることをするときは緊張なんてしません。
確実にうまくいくとわかっているので、「失敗するかも・・・」なんて考える必要がないからです。
このように、人は失敗するリスクが高いときに緊張します。
要するに慣れていないから緊張するということですね。
緊張せず、声が震えないようにするには?
緊張して声が震えるのは、慣れていないことが原因です。
当たり前といえば当たり前ですね。
よくよく考えてみるとわたしは緊張するのは「ビビリだから」と決めつけて、練習をするなど、慣れるための努力を何もしていませんでした。
これではいつまで経っても克服なんてできるわけがありませんよね。
次のようなことを実践していけば、克服も夢ではありません。
動画をとる
自信を付けることは何事にいおいても大切ですよね。
人前で話すのも同じで、自分がスラスラと話している姿を見れば自ずと自信もついていくはずです。
これにはスマホを利用するといいですね。家でスマホの前でスピーチして動画を撮るんです。
最初はちょっと恥ずかし、ちょっと緊張します。慣れてないわけですから当然です。
でも、自分の部屋だし、誰も見ていません。
何回失敗しても全く問題ナッシング。
撮影後、話している自分の姿を見て、良くないと思ったところを改善していきます。
これを繰り返し、やがてスラスラ話せる自分の姿を確認できたとき、自信につながっていくはずです。
友達や家族にフィードバックをもらう
スマホで録画する以外の方法として、友達や家族に見てもらうという方法もあります。
聞いている人がいるということなので緊張はしますが、友達や家族なら自分の恥ずかしい姿を見られても、それほど落ち込むことはないんじゃないでしょうか。
友達や家族って自分の絶対的な味方ですよね。
無様な自分の姿を見たとしたら、「なんとかしてあげたい」と思ってくれるはずです。
そして、実際に人の目があるわけなので、本番に近い感覚を味わえます。
本番前の準備
スマホや友達、家族によって自信がついたとしても、油断せず、本番前にも準備をしておきたいところです。
8秒吐いて4秒吸う
緊張したら深呼吸するという人は多いのではないでしょうか。
深呼吸って、まず大きく息を吸い込みますよね。
でも、息を吸うと交感神経が優位になるので余計に緊張が増します。
副交感神経を優位にしてリラックスするためにはまず、吐くことから始めます。
8秒かけてお腹をヘコましながら息を吐き、次に4秒かけてお腹を膨らませながら息を吸います。
わたしは瞑想をするとき、この呼吸法を実践しています。
緊張したら、まずは息を吐くということがポイントです。
誰かと会話する
わたしは、何事も本番前は緊張しがちで一人でいたいほうです。
でも、本番前に誰かに話しかけたりして声を出しておくことは大切です。
準備運動になるし、人と話すことで笑顔もでて緊張もほぐれてきますからね。
大きな声で独り言
声を出すのはいいけど、周りに誰もいないときはどうすればいいんでしょう。
一人で声を出していたら、誰かが来た時ドン引きされてしまいますよね。
そうならないように、スマホを耳に当てて電話している格好で声を出せば、不自然にはなりません。
「うん。ああ、そうだね。うん。あ、そういえばあれはどうなった?うん。うん。おおバッチリだね。じゃあ、来週またいつもの場所でいいのかな。うん。うん。あははは。うん。うん。え〜、そうなんだ。うん。」
と、こんな感じで全く意味のない独り言をちょっと大きめの声で話すとスムーズに本番をむかえられるんじゃないでしょうか。
独り言の中に「あははは」と笑い声を入れると不思議と緊張がほぐれていきます。
まとめ
日本人の9割は人前で話をするとき、緊張していると感じているそうです。
人前でスラスラと話せる人って確かにそんなに多くなさそうですよね。
わたしは声が震えるほど緊張しますが、意外とみんな緊張しているんだなと思うとちょっと心が軽くなります。
あとは、「慣れ」ということもわかったので、諦めていたコンプレックスを克服できそうな気がします。
自分が人前に出ても緊張せず、スラスラ話せるようになったら、周りの見る目も変わるはずです。
そうなれば、大きく人生が良い方向に変わっていくんじゃないかなぁ。